【履歴書添削サンプル】「あなただからこそ」の要素を反映させる。

今回は、アメリカ在住のプロジェクトマネージャーの英文履歴書を添削させていただきました。添削内容を全て載せると長くなってしまうので、一部のみ紹介させていただきます。

もっと細かい添削例をご覧になりたい場合は、こちらのふたつを参照ください。

詳細:英語履歴書添削(同じ内容が繰り返されている例)

詳細:英文添削例(「国際交流」等あいまいな表現を指摘)

 

なお、プライバシー保護のため、固有名詞等は変更させていただいております。また、このサイトに掲載するにあたって、ご本人の許可を得ております。

こちらが、履歴書のスクリーンショットです。(プライバシー保護のため、ぼやかしています。赤字が変更箇所。)

 

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一か所だけ、具体的にどういう風に変更したのか、ビフォア・アフターを紹介しますね。

ビフォア

Project Manager for ABC Corp., Seattle WA, December 2010 – Present

  • Manage text & audio localization projects for major video game companies from project initiation through release to clients
  • Facilitate positive relationship between Japanese clients and Account Managers
  • Organize and lead meetings in support of assigned projects.
  • Contribute to project management and cross-company initiatives, task forces and general process improvements

アフター

Project manager for ABC Corp.; Seattle, WA; December 2010 – present

ABC Corp., headquartered in Germany, is a global leader of media localization. It also offers translation and audio services to developers and publishers.(1)

Project Manager

  • Manage text and audio localization projects, from Japanese into English, with some projects further adapted for the European market, for major video game companies, from project initiation through release to clients.
  • Facilitate positive relationships between Japanese game companies (clients) and ABC Corp.’s account managers.
  • Organize and lead cross-national remote meetings in support of assigned projects.
  • Contribute to project management and cross-company initiatives, task forces and general process improvements, including assistance in identifying and resolving potential cultural differences.
  • Called upon to represent the company during sales meetings with Japanese clients, having established a reputation for building rapport and trust with Japanese clients.

 

■ちょっとだけ解説■

この方とお話してみて、以下のポイントが他のプロジェクトマネージャーとは違う点だと思いました。

  • 日本・アメリカだけでなく、ヨーロッパの文化やマナー等を理解した上で、グローバルなスタッフのコミュニケーションおよびプロジェクトがスムーズにいくようにマネージした。(→ただのプロジェクトマネージャーだけではなく、多様な文化を理解しているところがプラス)
  • 非常に協調性のある人柄で、自分の役職とは関係ないのに、日本のクライアントからの要望で、この方が会社の代表としてセールスミーティング等に出席した。(→その会社には他にも日本人の従業員がいたため、ただ日本語を話せるから選ばれたのではないのです。その人の人柄があってこそ。)

という点がもっと伝わればな、と思いました。そのため、赤字の部分を追加しました。

これらのアピールポイントを追加した結果、履歴書が長くなってしまったので、学歴の部分で特にプラスにはならない部分を削除して2ページで収まるようにしました。

 

 

■その他の変更箇所まとめ■

代表的な添削箇所を紹介します。

◆元の履歴書では、業務内容ばかりが書かれていて、ご本人の業績が書かれていませんでした。業務内容とは、「プロジェクトをマネージした」「日本語・英語の通訳や翻訳」など実際にやった内容です。業務内容の説明は重要ではありますが、役職名から想定できることなので、インタビューを通してご本人の人柄や「その人だからこそできたこと」を引き出し、加えました。

 

◆職歴の説明の箇条書きをなるべくアクティブな動詞(action words)で始めるようにしました。たとえば、” In charge of thoroughly following up sales figures “ を “Took charge of~.” (ここでは、Take がアクティブな動詞です)”In charge of~” や “Responsible for”などの表現は履歴書ではよく使われますが、動詞で表現できる時は動詞を使った方が印象が強まります。

 

◆時々意味もなく、単語の最初の文字が大文字になっていたので小文字に戻しました。(例:Communicated with Account Managersなど。)単語の最初の文字が大文字になっていると、人によっては「なぜ?どういう意味があるのだろう」と思う場合があります。また、大文字は小文字に比べて読むスピードが遅くなるというデータがあります。(HEY, WHAT ARE YOU DOING? と言う風に全部大文字だと読みにくいですよね?)そのため、固有名詞などの特別な理由がない限り、すべて小文字で。

 

◆コンマ、コロン、セミコロン、ピリオドなどの句読点の使い方の間違いがかなりあったので直しました。(特にコロンやセミコロンの用法を間違っている・あるいはよくわかってない方が多いです。

 

◆最終学歴が4年生の大学だったので、日本やアメリカで短大で勉強した経歴を削除しました。→スペースがある・応募中の職歴に関連する場合は消す必要はありませんが、今回のケースでは履歴書が3ページになってしまうことと職歴にあんまり関係しないため、削除しました。

 

◆あまり知られていない会社の職歴の部分に、読んでいる人が分かるように簡単に1文でどういう会社なのか説明を加えました。)