こんにちは。
リカ・ビヤセニョールです。
昨日と一昨日の記事では、
●私たちは他人の問題(感情)に責任を持つ必要はない
●同様に他人は私たちの問題(感情)に責任を持つ必要はない
というお話をしました。
この話をすると(特にアサーショントレーニングを受け始め・あるいは受けたことがない方々に)、「それは冷たいんじゃないですか」と言われることがあります。
実は「冷たいんじゃないでしょうか」とおっしゃる方々も、アサーションを完全に見つけてしまうと、いつの間にか「冷たい」とは思わなくなっています。
なぜか、お伝えしますね。
私たちは物理的に他人の問題や感情の責任を負うのは不可能だからです。
だから責任を負いたいと思ったところで、負えないのです。
なのでそんな不可能なゴールや期待を持っても、お互い苦しいだけなのです。
あなた自身のことを考えていただくと分かりやすいかと思います。
あなたが怒っている時、落ち込んでいる時、寂しい時、そこから立ち直るかどうかは、あなた自身しか決めることができませんよね。
確かに、仲の良い友人等が励ましたり慰めてくれて気が晴れることがあります。
ですが、それらはあなたの背中を押すだけであって、
あなた自身の感情を「変える」ことはできませんよね。
先日の浮気した旦那さんの例を使いますね。
旦那さんが仮に「悪いことをした」と謝ったとします。
ですが、奥さん自身が他人のせいにするという被害者意識から脱出しないことには、多分、その後も旦那さんが何回謝ったとしても奥さんは苦しみ続けます。
なのでもう一度書きます。
相手は関係ないのです。
一つ、英語で便利な表現があるので、お伝えしますね。
I am sorry.
これは皆さんご存知の通り、「ごめんなさい」ですよね。
ですが、もう一つ「残念に思います」「気の毒に思います」という意味もありますよね。
つまり、相手に「同情します」という意味です。
I am sorry that you feel that way.
(あなたがそんな風に感じているなんて、気の毒に思います。)
I am sorry that you are disappointed.
(あなたががっかりしていることに同情します。)
↓
「気の毒には思う」し「同情している」けど、厳密には謝ってはいません!!
↓
責任はとれないしとらないけど、とりあえず残念だったねと受け止めている。
これは「アサーショントレーニング」というよりも、私個人が便利だから好んで使っているものです。
日本人に日本語で伝える時も、英語の2つ目の意味でのsorryのイメージで話しています。
「そういう風に感じてしまったんだね。それはつらかったね。」
というような感じでしょうか。
そうすれば、「冷たい」という印象が少し和らぐかもしれません。
そして相手も実は、カッとなって「あなたのせいで」と言ってしまったかもしれませんが、
実はただ気持ちを受け止めてほしいだけだったりします。
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「アサーションと言えばリカさん」
リカ・ビヤセニョール