自分が何がしたいのか分からない、自分にとって何がよいのか分からない、という方いらっしゃいませんか。
良いお知らせと悪いお知らせがあります。
良いお知らせは、答えはあなたの中にあるということです。
だから他のところを探す必要はありません。
自分を掘り下げれば掘り下げるほど、答えが出てくるということです。
悪いお知らせは、答えはあなたの中にしかないということです。
外に何か答えを求めてもないということです。
アドバイスを求めても
色んな人に意見を聞いたり、いろんな本を読んで気づくこともあるでしょう。
知らない情報・あなたの中にない情報は、当然、掘り下げても出てこないので、人から聞いて情報を仕入れることもあるでしょう。
ですがそれらは参考になるだけで、あたりまえですが最終決断はあなたにしかできません。
時々アドバイスを求めておきながら、意見を言うと怒る人がいます。
例えば、恋愛相談をしてきて「ではそんな彼氏は別れてしまえ」というと、怒る女友達など笑。
アドバイスは実は意味がありません。(詳しくは関連記事をご覧ください。)
結局のところ、アドバイスを求めるときは、自分の中にある考えと答え合わせをしているにすぎないからです。
自分が気が付いていない情報をもらったとしても、
ではどうやって答えを「引き出す」か。
一つ方法をシェアいたします。
それは、自分について疑問に思っていることを質問にしてその答えを自分で紙に書くことです。
例えば「私は将来何がしたいのかわからない」と思っている場合、考えられる質問は
「お金に制限がなかったら私は何が欲しいか」
「私は何が得意か」
「私が好きなことは何か」などですね。
ここでのコツは、15分なり20分なり時間を設定してタイマーをかけることです。
そしてその時間内は、筆を止めないこと。
そして自分のことをジャッジする必要はありません。
誰に見せるものでもないので「恥ずかしい」と思う必要はありませんし、文法や字を気にする必要もありません。
文章が思い浮かばなければ、同じ文章を繰り返し書いても大丈夫です。
「答え、出てこい」と何回か書いても大丈夫です。
とにかく書き続けることが重要です。
コンピューターよりも手書きの方が良いです。
なぜかを説明します。
私たちは皆それぞれ独自の筆跡を持っていますよね?
手相のように、みんなバラバラですが、本人には何度同じ文字を書かせても同じように書きます。
例え人の筆跡を真似して書いていても、だんだん自分の筆跡に戻っていきます。
不思議ではないですか?
筆跡というのは、私たちの潜在意識(無意識・深層心理)によって管轄されているからです。
「大」という文字の横線を、長く書こうとする人の潜在意識の中には、なにかしら長く書く理由があります。
もしかして「人よりも突出したい」という考え方の傾向があり、それが筆跡に表れているのかもしれません。
実際に、筆跡心理学 (graphology) という学問分野があるくらいです。
話しがずれましたが、手書きという行為は、話しているときよりも潜在意識につながれる行為なのです。
不思議なのですが、自分の頭の中で考えていたり独り言を言っていると同じような考えでぐるぐる回ってしまうことがありますが、タイマーをセットして書き始めると、比較的短い時間で答えやヒントが出てくることがあります。
(もちろん、絶対出てくるという保証はありませんが、書いた方が気づきが多いはずです。)
自分の頭で考え事をしているときは、どちらかというと理性の部分で考えているだけで、潜在意識の中で本当にやりたいと思っていることや自分でも気が付いていない感情や答えとつながりにくいからです。
これ、読んでいるだけだとフーンと思うだけでしょうが、やってみるとなかなかびっくりします。
私が提供するアサーショントレーニングでは、クライアントに、たくさん書いてもらいます。
すると皆さん、「答えを引き出してくれてありがとうございます。」
ととても喜んでくださいます。
ですが、私が「引き出した」のではなく、自分で自分を引き出しただけです。
ただ、私は質問をしただけ。
ただ、なぜこれをみんな自分でやらないかというと、自分に良い答えを探せそうな質問をなかなかしないからですかね。
だから良い質問を投げかけてくれる人の存在って必要ですよね。
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