アメリカに住んでいる方なら、日本にいる人に「アメリカに住んでいるんなら、きっと英語ペラペラなんだね」と言われた経験がきっとあると思います。
“ペラペラ”の定義が何であるかはとりあえず置いといて、それを言われて「そうだね」と言える人と「まあそこまでは」と言う人に分かれると思います。
こういうのは、自己申告ですから、自分がどう思うかですよね。
私は、実は後者「まあそこまでは」と思う方です。
私の場合はこんな自己評価をしています。
先ほども書いたように、”ペラペラ”の定義が人によって違うとは思いますが、
◆スラスラ止まらずに英語を話せる。
◆頭の中で日本語で考えてから訳すのではなく、最初から英語で考え英語で答えることができる。
◆日常生活で不自由なく意思疎通ができる・普通に英語で仕事ができる。聞き返されたり、「言っていることが分からない」とあんまり言われない。
◆文法はかなり細かいレベルまで知っていて使いこなせている。
◆説得力があるとよく言われる。
・・・という意味では”ペラペラ”といってもよかろうと思います。
ただ、ネイティブみたいではない。で、その必要もないと思う。
ただ、「ネイティブ並みに話せるんだね」と言われると謙遜ではなくて、そうではないとはっきりとお伝えいたします。
何が違うかというと、
◆イントネーションがアメリカ標準ではない(私の場合、いろんなものが混ざっていますが訛りのベースはやはり日本語でしょうね。)
◆特定の音が間違っているときがある(特に母音が時々。子音は過去に直しています)
◆子音で終わる単語の後に、時々(疲れているときや直前に日本語を喋った時など)不要な母音をかすかに付け足してしまうことがある。→日本語は必ず母音で終わるから
◆まだまだ知らない言葉はたくさんある(特にスラングや自分の人生に関係ない言葉)
◆自分が経験していない文化や出来事等は理解していない(今ではある程度はもう知っていますが、70・80年代の懐かしのポップカルチャーの話されても、まだまだ知らないものがある)
◆自分がこっちで育っていないので子供の本・ゲームやテレビ番組、学校の行事等についてはあまりよく知らない・・・これから娘が育つにつれて経験していくと思いますが。
◆冠詞を時々間違える(でもほとんど合っています。)
◆時々単数・複数を間違える(数えられるのか数えられないのか分からない時はありますが、結構合っています。)
・・・・です。
そもそも英語が完璧である必要性があるのか?
あたしゃあ、ないと思います。
英語が完璧であることを求められる職業等についていない限り・・・
程度に違いはあれ、アメリカに住んでいる日本人の多くは私と似たような感じだと思います。
私はただそこに、過去ジャーナリズムをしていたこととパブリックスピーキングをしているので、英語を使ってどうするかの部分を知っているだけであって、英語そのものは完璧ではありません。
アメリカに住んでいる日本人の多くはそんな感じ。
私個人の意見ですが、今まで日本人の方で「ネイティブみたいに話す・書く」と思った人はかなり少ないです。
(アメリカ生まれ、高校生以前にアメリカに移った人を除く)
時々、発音がとてもうまい日本人に会うことはありますが、「発音うまい=英語うまい」とも限りません。
でもだからと言って何か支障があるわけではないですし、住む地域によりますが国全体的に外国人が多いので「正しい英語」は求められてないような気がします。
アメリカ人の英語も間違っていることが多々あります。(誤字脱字ということではなく。)
伝わればよいと思います・・・ただし、「伝われば」ですからね。
・・・というと、「その考え方は間違っている(つまり発音は直すべき・間違った英語は使うべき)」と言われたことがあるのですが、考え方は人それぞれで、完璧になりたいと思えばそうすればよいと思います(^^)/
ただ、完璧を追い求めたという経歴が私にもあり、それを経ての今自分が思っている考えが「完璧な英語を話す・書く人はあんまりいないし、自分もそうなる必要はないと思う」です。
もちろん、あまりにもかけ離れた発音や表現をしている場合は、直した方が良いかなと思います。
「伝わればよい」というからには伝わらなければなりません。
あくまでも「伝わっていれば」ですからね。
RとLの発音や、SとSh、SとTH, w等の子音の間違いがあると言葉の意味が変わってしまいます。
例えば、wood という単語を「ウッド」と日本人のカタカナ発音で話しても通じません。
W の発音が「ウ」ではないからです。
また言葉の意味やニュアンスを間違って使っている場合は、誤解の元になりますので正しく学びなおすに越したことはないと思いますけどね。
ちなみに、私の日本語も完璧ではありません。
ちなみに私が上で挙げた、私の英語の状況は、私の日本語でも同じことが言えています。
◆イントネーションが日本語の標準とずれています。(元々は北陸出身ですが、関西人のハーフなので、多少関西っぽいイントネーションになってます。)
◆特定の音が間違っていることがある→「し」と「か行」の発音が違い、今練習しているところです。(プロの方に教えていただきました。)
◆多少英語の影響を受けており、子音が強いことがある(か行)。→英語は子音が重要だから。
◆忘れた言葉がたくさんある。時々日本の方に「これどういう意味ですか?」と聞かなければならない。それらの言葉を聞くとなぜかカタカナに聞こえる(^^;
(最近「どういう意味でしたっけ」と聞いた言葉:セッパン、レンキン、サシュウ、バンキン、ギンシャリなど。)
◆自分が経験していないしきたり等は理解していない。たとえば、私は日本での就職経験がないため、日本での就職活動や日本の企業でのしきたりはよく知りません。
◆日本語の助詞や文法・敬語等、時々間違っているらしいが、自分では分からない。→指摘されて初めて気づきます。
◆敬語を忘れた時期がありましたが、だんだん戻ってきました。
やはり、日本語も同じで「必要性があれば」直すべきですし、ないのであれば直さなくてよいかと思います。
私の場合、日本語は敬語に関しては必要性がありますので、気合い入れて美しい言葉使いを身に付けたいと思っています。
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