アサーティブな考え方と言い方を学び、身につける
前回のレッスンでは、無意識のコミュニケーションパターンからどうやって意識的に抜け出すか、というお話をしました。今日は最後に少し紹介した「アサーティブな考え方と言い方を学び、身につける」について補足したいと思います。
「アサーティブな考え方」というのは、一つの文で要約すると、こういうことです。

自分のことは自分が責任を持ち、相手のことは相手が責任を持つ。
自分のことは自分が責任を持ち、相手のことは相手が責任を持つ。
あなたは、どう感じられるかわかりませんが、時々、この考え方に対して「冷たい」と感じる方もいると思います。私がアサーショントレーニングを提供していた時は、受講者で必ずそういう人がいました。
ですが、考えてみてください。
実際問題として、私たちは人の感情や言動の責任を持つことはできますか?できませんよね。
その人が何を望んで、何をどのように解釈して、どう感じるかなんてその人にしか分かりません。あなたのことも、あなた自身にしか分からないように。
なので、相手のことを分かったつもりで「普通はこうするのに」や「あなたのためを思って」などと、相手のことをジャッジしても意味がありません。それよりも、最初から相手のことはわからないという前提でいたほうが、コミュニケーションがうまくいきます。


あなたは自分のことを伝え、相手のことは相手に伝えてもらうスタンスの方が、実は相手のことを考えていることになるんです。では具体的に何をすれば、今日からアサーティブになれるか、一つ方法をご紹介します。
会話のフォーカスを「相手への批判」から「自分の気持ちを伝える」方に移すこと
そしてさらに具体的には、文章の主語そのものを「あなた You」(相手)から「わたし」(自分 I)に変えるということです。
例えば、



あなたは私のことをまったく考えてくれない
(You never care about me)
と言うと、フォーカス主語ともに「あなた」です。この時、言われた相手は自分のことを批判されたと感じるため、反撃したくなります。
一方、



私は寂しいので、もう少し頻繁に電話してくれない?
(I am lonely, so can you please call me more often?)
と言う風に、「わたし」が今どう感じ、何を相手に求めているかを伝えると、印象が全然変わります。
前者のように、相手にフォーカスする伝え方を「ユーステートメント(You statement)」と言います。後者のように、自分にフォーカスする伝え方は、「アイステートメント(I statement)」と呼ばれています。
詳しくは、以下の3つの記事をご参照ください。
私から始まるアイステートメント(外部リンク)




これならすぐできますね。
もし、「それはわかっているけどとっさに出てこないから困っている」とおっしゃるのであれば、ぜひ私に連絡してみてください。それはおっしゃる通りで、知ってるだけではできないので、無意識の考え方も変えていく・実際に誰かとロールプレイングなどを通して練習していかないと身につきません。
さて、アサーティブな考え方とコミュニケーションスタイルを身に着けるとどうなるか。一言で言えば、人生変わります。動画でもお話ししています。長いのでwご興味ある方のみどうぞ。
被害者意識から抜け出して、自分の人生の主導権を自分に戻すことは、あなたの意識から始めることができます!
そしてそれは「今」からできることですよ。
注釈 2023年10月5日:ここまで7日間のレッスンを読んでくださり、ありがとうございます。今日から2週間以内に、この続きの実際のアサーション講座(13週間分。。以前は有料だった内容です)を順にアップしていきますので、引き続きウェブサイトをチェックしてください。
「人生の主導権を自分に戻す(アサーション・イントロ・レッスン目次)