Majiで「引いちゃう」5秒前(下手な営業+マーケティングの話)

営業されると話が入ってこない・引いてしまう

ある時、とある人から「ネットワークビジネス(MLM)をやっているのですが、どうすればもっと商品を売れますか?」という相談を受けました。

私にはその道で成功したことがないので、私よりも、同じビジネスをやっている方で成功している方に相談するのが一番良いと思います。それを前提とした上で、この記事ではネットワークビジネスを含めた営業・マーケティングについての私の意見を書きます。

私は「営業」が嫌いです。自分が営業するのも好きではないけど、されるのがとりあえず嫌い。

特に「いらんもの」の説明に入られると、

私の心のシャッターは秒速で閉まります。

言葉が響かない(シャッターガラガラ)

何かを「売り込まれる」「説得される」のに加え、「いらんアドバイス」や「自分が信じてない考え方」の売り込みも嫌い。多分そんなふうに思うのは私だけではないはず。

実は、私はある時期、ネットワークビジネスによく誘われた時期がありました。(2023年の今、ほとんど誰も誘ってきませんけど。。。)その際に、私がよく聞く決まった誘い文句がありました。どう言う誘い文句だったかは秘密。

その人達は私に良かれと思って言ってくれているのですが、逆に皆んな同じようなことを言うので私の中では「またかい」となってしまい心のシャッターが条件反射で閉まります。そして私がとっくに閉店ガラガラしているのに、説明・説得を続けられることがあります。

私が物理的にその場を離れることができない場合は、私の体はそこにいても私の意識は別世界へと飛び立ちますw。体はそこにあったとしても「心ここにあらず」w。

まさに、幽体離脱。

目次

前提として○○がないとあなたから買わないし、話も響かない!

あるときに、知り合って2回目くらいの夫婦に、有名な著者の講演会に誘われました。「この人はベストセラー作家で、そんな人の講演会を無料で聞ける機会なんて滅多にない!」と言われたので、行ってみることに。ちなみに、これはアメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーでの話です(まあどうでも良い情報ですが、一応知ってる人も読んでるのでシェア。申し遅れましたが私はアメリカに住んでるんですよ。。。)

そんな著名人なのに講演会が無料だったので何故だろうと思いつつも、当日会場に行ってみたところ、その作家の講演はなかなか始まらず、いろんな人が次から次へと壇上し、何かの表彰や感謝の言葉を伝えるスピーチが次々と行われていました。

最初は何が行われているのかわかりませんでしたが、次第に状況を悟りました。私は、とあるネットワークビジネスのミーティングに実は誘われていて、有名なその作家は、当日の最後の方に30分ほど来てその団体を讃えるスピーチをするのみという段取りになっていたのです。

それに気づいた時、私は幻滅してしまったので、一人でさっと会場をさりました(大きな会場だったので誘ってくれる人にも会えなかったし携帯も聞こえなかったのか連絡取れませんでした)。

後日、その人たちが「どうだった?一緒にビジネスやってみない?」と誘ってきたので、私はビジネスを一緒にやるどころか、それ以降その人たちとはご縁がなくなってしまいました。コミュニケーションで一番大切な「ラポール(信頼関係)」が崩れたからです。

ちなみに私はネットワークビジネスについては全く否定しておりません。知っている素敵な人でネットワークビジネスで成功している人はたくさんいます。その人たちから何かを買ったこともあります。でも、それは、その人たちに売り込まれたからではなく、その人たちと信頼関係がそもそもあり、その上で商品を自発的に書いたいとおもったから買っただけです。

通常私たちは、ラポールが形成されている人の話を聞き、その人と関わりを持ちたいとおもうし、もしその人がビジネスをしている場合はその人から買おうと思います。信頼してない人からは買いません。

「ツール(道具)」を売るな・説明するな→興味ないから!

ネットワークビジネスだけなく、マーケティングでも同じようなことをやっている人が結構います。「いらんもの」を売り込もうとする人。

個人で起業している方で、SNSやウェブサイトなどでこういうふうに書いている人がいます。

「〇〇セラピーはこうやってこうやってこういうことによってこうする手法で、私はこういう師匠に学んでこういう資格を取りました」

「この化粧品には、なんとかかんとかっていう成分入ってます。この成分はどうのこうの・・・・」

このような人たちは、ツールの説明やビジネス提供者の熱い思いについて語っているのですが、実はそれらの情報は、提供者以外にとっては正直どうでも良い情報だったりします。不必要とは言っていません。そういう情報「も」知りたいんです、興味があれば。ただ、まず最初に興味持ってない段階でそれを言われても、情報が入ってきません。まずはシャッターを開いてもらうことが重要です。 

多くの人が興味を持つ情報は、なんとかセラピーという名前やツールの説明よりも自分にとってどうメリットがあるのか(使ったらどうなるのか)、自分が持つ悩みを解決してくれるのかどうか、です。

例えば、ダイエットしたい人にとっては、知りたいのは痩せるか痩せないか。化粧品の類も、悩んでいる肌の悩みが解決するかどうかが重要なのであって、成分の細かい説明とかは割とどうでも良いのです。コーチングもスピリチュアルカウンセラーも同じく。

あなたが現在使っているものやサービスでも、成分やそれがなんなのか説明できなくても効果を実感していて使い続けているものがあると思います。

NGワードに気をつけよう

ちなみに、ツールの名前や使われている言葉自体が相手によって「シャッターガラガラ」要素になることもあります。

例えばスピリチュアル、宗教、マインド的な話をする時に、人によっては特定の言葉はOKだけど人によってはシャッターガラガラかもしれない。

せっかく内容が良いのに、例えば「金儲けという言葉に嫌悪感がある人に、「金、金」という話をしていると話が入ってこなくなります。

宗教信じてない人に、「神が」どうのこうのという話をしても、多分、シャッターガラガラです。宗教が良い悪い、正しい正しくないの話ではなく、ただ、シャッター開けてもらえるか閉じられるかの話です。

上記の通り、私は誰かに営業されるときに、シャッターガラガラしてしまう NGワードがあるのですが、ここで公表してそれをもとに営業トークを考えられても困るので、秘密にしときますw

私たちの意識には、人の話を聞くとき無意識に自動稼働しているシャッターがある。聞き手にとって NGワードが出てくると、シャッターがガラガラされ、それ以降その人の頭に言葉が入らない。
NGワードは人によって違う。
例えそれが良いことでも相手が引いていれば意味なし。https://t.co/yImR6LpQpU

— リカ@言いたいことをサラッと爽やかに伝える日本語と英語の文章術 (@rkproduce) March 3, 2021

つまり、メッセージに人を合わせようとするのではなく、人にメッセージを合わせよう。

そのために、相手のことをよく知り、どう言った言葉だと引かれたり、どういう言葉だと響くのかを知ることが重要です。(なのでマーケット調査とかは有効)

そしてその言葉を使って、その人に必要な情報を提供するように心がけるとずいぶん変わると思います。

そうすれば相手にとっても有益な情報だし、自分にとってもその人の力になれるので、Win-win です。

マーケティングではもっとシビア

補足でマーケティングの話をします。

「メルマガを送っても読まれない&サービスを売れない&効果がないのですが、どうすればよいですか」「ブログ・ソーシャルメディアをやっても読まれない」という相談も結構されることがあります。

文章の場合、営業より状況はさらにシビアです。営業の場合、すくなくともその人の身柄を拘束して、話しを続けることはできます。ですが、メルマガやソーシャルメディアの場合、興味がないと、まず開かないしスワイプされます。メルマガの場合は解除されたり、最初から登録されません。

「メルマガが読まれないのですが、どうしてなんですか」という質問の答えは簡単で

「その人にとって読みたいと思う内容が書いてないから!以上」

ソーシャルメディアも同じ。つまらない内容をわざわざ自分からよみたくない!

ターゲット層がずれているか、メッセージがずれているかどっちです。

どっちなのかを調べるためには、私に聞くのではなく、ターゲットとしている人たちに直接フィードバックを受けたほうがよいです。そしてもらった意見を元にそこから改善していくと良いと思います。

ちなみに、アドバイスを誰かから求められたのでアドバイスしたのに、その人からシャッターガラガラされることもあります。それはなぜか?以下の記事で一部説明しています。

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この記事を書いた人

シャイで言いたいことが言えない・すぐイラッとしてしまい、人間関係のストレスで我慢の限界に来ている方に、知ってほしいことがあります。あなたが今持っているコミュニケーションパターンは、特定の相手、状況などに対して、あなたの無意識が反応している単なる「条件反射」であって、あなたの「性格」ではないということです。条件反射は、犬のトレーニングと同じで、学習と反復である程度直すことができます!

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