私は数か月前から Dave Ramsey と言う人のオーディオブックを聞いています。
お金の行き先を教える
アメリカのパーソナルファイナンスの専門家でテレビやラジオの番組を持っている人です。
その人は、オーディオブックの中で “封筒システム (envelope system)”をお勧めしています。
封筒システムって何なのかと言いますと、毎月目的別に使うお金の額を決めてそれぞれの封筒に入れ、そのお金だけでやりくりすることです。
例えば食費2万と決めたら2万円を封筒に入れ、それで1か月やりくりすること。
日本でも節約サイトなどで紹介されているので、この人のオリジナルの手法ではありません。
昔数回これをやったことがあるのですが全然できませんでした。
封筒ぐちゃぐちゃになったり面倒くさくなったりしたので。
ですが、このCDで彼が引用しているジョンマクスウェル(この人も超有名な人)の言葉が響いたので、今回はそこそこできています。
どういう一言かというと
“A budget is telling your money where to go instead of wondering where it went.”
前後の文脈も考慮しているのでぜんぜん直訳ではないですが、こういうことです。
「お金を使った後にお金がどこにいったのかを思いだすのではなくて、先にお金に行き先を教えてあげなさい」
これすごくパワフルな言葉です。
なぜパワフルなのかと言いますと・・・
これはつまり、「無意識の反応に流されてどうしてこうなったんだろうと疑問に思うのではなく、意識的に自分の人生に主導権を握ろう」ということだからです。
※2018年7月現在、封筒システムではなく別のやり方をしていますが、それは別の機会に。
人生のいろんなエリアの主導権を自分に戻す。
お金以外のことにも当てはまります。
時間の使い方や、食生活、コミュニケーションスタイルなどにも。
英語でよく、Take back control of your life と言いますが、本当にその通り。
わたしたちはいろんなことに対して無意識に反応していて、「なぜ自分はこういう人なんだろう」と悩みます。
あなたは「こういう人」じゃないのです。「こういう人」って言うのはないんですよ。
ただあるのは、あなたに特定のパターンが刷り込まれているだけです。
歯磨きを毎日するように刷り込まれていて、歯磨きを毎日するから「私ってなんでこういう人なんだろう」って言いませんよね?
同じです。
パターンに良いも悪いもありません。
”パターン”は”パターン”でしかないから。
ただ、そのパターンが自分に役に立つかどうか・そしてそのパターンは自分が選んでいるものかどうか・自分が望んでいるかどうか、それが重要。
私たちはいつの間にか洗脳されている。
ではなぜ、特定のパターンがいつの間にか私たちのみについているのか。
一部のパターンは自分で選択して学習して、自分の一部になりました。
ですが、社会やメディアに「洗脳」されて、いつの間にか自分の考えではないものを自分の考えだと思い込んでしまっているものもたくさんあります。
それが自分が本当に望むものと一致していないから、心地悪いのです。
私たちは頭冷やして考えたら違うと分かっているのに、なぜか当たり前ではない考え方が刷り込まれていて、条件的に反応するようになっています。
必要ではないのに、必要だと思ってしまっている例
お金の例をあげれば、必要ないものなのに「これは必要だ・
例えば、「スマホは必要だ。ないと生きていけない」「
これらを「持つな」ということではありません。
「必要」(need)ではなくて、「欲しい」(want)
「欲しい」と思って欲しいものを持つのは良いことです。
全然そこには問題はありません。
ただ、それが必要だ・
以前、日本の女性に「化粧水は絶対に必要だ。化粧水つけないなんてありえない。」と言われたことがありました。
でも、
アメリカの女性は、ありえない生活をしているのでしょうか??
また日本はどうかわかりませんが、アメリカでは「車のローンは常にするもの」と思い込んでいる人が多いです。
ここからDave Ramseyの言葉をそのまま紹介すると、
その人たちにとっては、車を現金で払うのはあり得ません。
「ローンがなければどうやって車を買うのか!!??」と言ってくるのですが、
・・・答えは「お金で買う」です。
アメリカでは、借金を抱えている人がかなり多く深刻な問題になっています。
なぜこんな風な社会になったかと言えば、テレビをつければ、お金を借りることばかりが奨励されるようなメッセージが繰り返されているからです。
クレジットカードのコマーシャルやら0%ファイナンシング(一定の期間金利なしの分割払い)など。
モノポリーや子供のおもちゃですら、キャッシュが消えてクレジットカードが登場しています。
そりゃ刷り込まれるわな、というわけなんです。(自分も含めてですが。)
お金のことが一番分かりやすかったので、たくさん例を出しましたが、上記の通りお金以外のことにも当てはまります。
私たちはいろーんなところで「洗脳」を受けていて、それがいつのまにか「自分の考え」だと思い込んでいます。
そして無意識の反応に流されて、本当に自分が望むものを意識的に選択できていません。
コミュニケーションでも同じ。
コミュニケーションや自分に対する評価でも同じことが言えます。
言いたいことを言うと嫌われる。
空気読まなければならない。
褒められたら謙遜しなければいけない。
怒鳴らないと分かってくれない。
あるいは
私ってなんでダメな子なんだろう。
こういう人になりたけど、私にはなれない。
私とは無関係だ。どうせできない。
・・・などなど。
メディア、社会、家族等から学んだ考え方が刷り込まれています。
それらの考え方が自分にとって役立つもので、そう思いたいと思っているのなら、全然問題はないのです。(want)
でも、そうでなければならない(need)と思っている場合、それはあなたが意識的に選択している考えではなくて、単なる無意識の反応かもしれません。
無意識に流されないで意識的にコミュニケーションスタイルを選択する。
言うは簡単で実際に変えるのは難しい、とおっしゃるかもしれませんが
学習(刷り込みも含む)を通して身に付けたものは、同じく学習を通して別のパターンにすり替えることができます。
英語分かる方なら、この表現にピンと来るかもしれません。
“You can unlearn what you have learned.”
目的意識を持ったグループでやれば、そのスピードは加速します。
人生の主導権を自分に戻すコミュニケーションスタイル(アサーティブコミュニケーション)は、私が提供するアサーショントレーニングで学べます。
参加者から「知らず知らずに自分の気持ちなのか他人の気持ちなのかわからなくなっていたことに気づいた。」「苦手だと思うシチュエーションが改善されていた」などと言う声をいただいております。
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