童話を読んでドキッとした
私には4歳の娘がいます。
娘にいつも夜、絵本を読んであげています。
今読んでいるイソップ童話で、このブログの趣旨にピッタリすぎてドキッとしたものがありました。
私の言葉で短くして引用いたします。
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「粉屋と息子とロバ」(イソップ童話)
粉屋と、その息子が、ロバを引いて、町の市場へ、売りに行きました。
すると、女の人たちが彼らを見て笑いました。
「ロバをつれているのに、二人とも歩いている。
どちらかがロバにのればいいのに。
なんてばかなんだろう。」
そこで、粉屋は息子をロバにのせて自分は歩きました。
すると今度は、老人たちが彼らを見て言いました。
「近頃の若者は、年寄を大切にしない。
なんて親不孝なんだろう。」
そこで、粉屋は息子をおろして自分がロバに乗りました。
すると今度は、子連れの母親たちが彼らを見て言いました。
「自分だけがロバに乗って子供を歩かせている。
なんてひどい父親だ。」
そこで、粉屋は息子もロバに乗せました。
すると今度は、町の一人がいいました。
「ロバがかわいそうだ。
二人でかついでやるべきだ。」
そこで二人は、ロバの足をつなでしばり、棒でかついでいきました。
ところが、町の手前の橋のところで、ロバは苦しがってあばれだし、川の中に落ちて死んでしまいました。
粉屋と息子は、がっかりして家に帰りました。
人の目を気にすると大切なものを失う
このお話の教訓は、「他人の目を気にしてばかりいると大切なものを失う」ということですね。
・・・で、しかも、すべての人を満足させることは不可能なんですよね。
そして、一番満足してないのは、自分です!
よく、「誰からも好かれたい」という方がいらっしゃいます。
言いたいことが言えない、頼みごとが断れない受動的コミュニケーションスタイルを多用する方に多いようです。
誰からも好かれる人はいない。
実を言うと、限りなく「誰からも好かれてそうな人」と一度仕事をしていたことがあります。
その人は、職場(200人くらい)の人気者で、私の向かいの席に座っていたのでいつも観察していました。
老若男女、人種国籍問わず、みんな彼と話すのが好きそうでした。
びっくりするくらいいろんな人と楽しく話ができる人でした。
でもこういう人に対してすら、「彼は人気者だから嫌だ」「私のことなんてどうせ視界に入っていないだろう」などという人がいるんです。
どんなに完璧そうに見える芸能人や有名人でも、たたいてくる人が必ずいます。
「嫉妬」というやつです。
他人の喜びをおもしろくないと思う人がいる限り、「誰からも好かれる」というのは非現実的です。
先に結論があってそれに合わせて現実を見ている
また、「誰からも好かれたい」という人は、自分に自信が持てない人が多いようです。
その人に9人の人が褒め言葉を言っても、その人は1人から言われた悪口を気にしてしまいます。
なぜなら、その人本人が自分を認めていないから。
私たち大人は潜在意識の中にあるものを引き寄せます。
今までこんな経験はありませんか?
- 新しい車を買ったとたん、街で同じ車種を前よりは見かけるようになった。(例:私はあるとき、古いBMWを運転していたのですが、それほど人気あるモデルにもかかわらず、突然同じ車が増えたようなきがしました。)
- 新しい習い事を始めたら、急にその習い事をしている人や関連のお店などが目に付くようになった(例:ズンバをやり始めたら、急にズンバをしているという看板や広告が視界に入ってくるようになった。
など。
考え方も同じなのですが、ある考え方をしていると、それに見合った現実を引き寄せます。
なので自分が自分を認めていない場合、同じくあなたのことを認めていない人に反応していきます。
あるいは、たとえその人があなたのことを認めていたとしても、言葉や行動に解釈を付けて「私はこの人に好かれていない」と信じてしまうこともあります。
つまり、
自分が自分を愛する・認める・尊重することが一番大切です。